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今回、初の12インチカスタムフィギュアのムックでの作例を担当するという、貴重かつ稀な経験をさせて頂きまして、感謝の言葉もありません。
しかし誤解を恐れずに言わせて頂くならば、作例のカスタムは極初歩的なモノばかりで、特別な技術は必要ありません。ただ、完成に至るまでの手間と時間だけだとボクは思うのです。
今回の人選も、時間的に(少ないながらも)多少余裕があり、現用にちょっとだけ興味がある、たまたまKAZさんのまわりにいた人々が担当しただけの事なのです。
あとは制作時間の問題がありました。作例と誌面作りの両方で時間がありませんでした。
作例制作期間は約1ヶ月。その間土日は4回。皆仕事があり、土・日には家族サービスもあったりしますし、制作時間が潤沢に有るわけではありません。それでも、今回ほど丁寧に時間を掛けてやったことは、普段のカスタムではありませんでした。
しかし今回は“本”になって後々まで残ります。やはりそういった意味でも後からやり直したり出来ないので、普段より緊張感がありました。
“丁寧”というのは作業だけに留まらず、資料集めや材料選び、その他色々な部分にも求められてきます。それでも資料や考証の部分についてはアームズマガジン編集部やKAZさんの指示のおかげで、現用についてほとんど知識の無い自分でも、なんとかカタチにすることが出来たのです。 |
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それと作例に使用した各パーツ類。これらはちょっと制作者サイドでも心苦しく思えます。というのも、ボクらは普段から使えそうなルーズパーツを見つけては購入していたりします。そうしないと、いざ必要な時に、もう手に入らない状態になっていたりするからなのです(使われずに収納ボックスの肥やしになったりする事もありますが)。
だから作例を見て同じモノを作ろうとして今現在パーツを集めようとすると、必要以上に苦労する事になるかもしれないのです。(いつかは各メーカーの必要なパーツだけ買える“コッツの”ような、システムが出来ると嬉しいですね)
そこを乗り越えれば、きっと。
ボク自身最近、SpecFIGURESの他の方の作例を見ながら、パーツ集めをしています(笑)
HOTTOYSのDEVGRUも、買おうかと思っているのですが今ではお店で見かけなくなってしまいました(^_^;)
この作例「DELTA FORCE」は縫製したり素材から揃えて自作したパーツというのはブーツくらいです。あとは既製品の改造がメインです。ですから、丁寧に時間を掛けて、自分のペースで作業を進めれば、誰でも同じモノが出来るはずです。
SpecFIGURES発売後、HOTTOYSの日本正規代理店のTOYS AIRMAILさんにDEVGRUの問い合わせが来ている、という噂を聞きました。
この作例をご覧になって「カスタムをしてみようかな?」と思ってくれる読者の方がいれば望外の幸せです。 |
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